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高齢者の方へ①


歯周病と肺炎
肺炎は、死因の第4位を占める病気です。
肺炎は、様々な病原菌の感染によって肺が炎症を起こす病気です。
体力が落ちているときや高齢になり免疫力が弱くなってくると、肺炎にかかりやすくなります。
肺炎は、肺に入った病原菌や、病原菌に感染した環境などによって呼び方が異なり、歯周病と深い関係があるのが誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)です。
誤嚥とは、誤って食べ物を飲み込むことをいいます。
本来食べ物は、口から食道を経て胃へ送られますが、誤って気道から肺へ食べ物が送り込まれることがあります。
その食べ物に歯周病菌などが着いていると、その菌が原因となって肺炎を起こすことがあります。
これが誤嚥性肺炎です。
特に寝たきりのお年寄りに多くみられるのが誤嚥性肺炎ですが、口の中が細菌の少ない綺麗な状態であればリスクを減らせます。
家族や歯科医師・歯科衛生士などの協力で、口の中をいつも清潔に保ってください。
2012-04-21 11:51:08

妊娠中の方へ


歯周病にかかっている妊婦は、早産(37週未満)や低体重児(2500g以下)を
出産する確率が高くなるという報告があります。
妊娠中は、悪阻(つわり)などの影響もあり、口の中の衛生状態が悪くなりがちです。
これに加え、女性ホルモンの血中濃度が高くなります。
歯周病菌の中には、女性ホルモンを利用して増える菌がいるため、
歯周炎を引き起こしやすく、しかも進行も早くなります。
これを妊娠性歯肉炎といいます。
歯周病が悪化すると、炎症を引き起こす物質が生み出され、歯周組織が破壊されます。
さらに、この炎症を引き起こす物質の血中濃度が高くなると、胎盤を刺激します。
すると、妊婦の身体は出産の準備が整ったものと判断してしまいます。
そして、陣痛や子宮の収縮が起こり、早産を引き起こす可能性があります。
最近の調査では、歯周病の妊婦は約5倍も早産のリスクが高いことが明らかになっています。
ですから、妊娠中は特に口の中を清潔に保つように心がけ、歯周病を未然に防ぎ、もしもかかっていたら軽いうちにしっかり治療して下さい。
2012-04-07 17:36:43

タバコをやめられない方へ


タバコの煙には数千もの化学物質が含まれ、有害な物質が200~300もあるといわれています。
喫煙を続ける人は、歯周病にかかりやすい、悪化しやすい、治療しても治りにくいということがわかっています。
その理由は、
・タールが付着すると歯垢(プラーク)や歯石がつきやすい
・唾液が減り口の中が乾燥して再石炭化が行われにくい、
・ニコチンが血管を収縮され酸素や栄養分の供給が不十分
・ニコチンが免疫細胞の動きを抑え抵抗力も落ちてくる
・喫煙によってビタミンCが消費され手術後も治りにくい
などが上げられます。
非喫煙者の歯周と比べ、喫煙者の歯肉の老化は10~20年も進んでいるといわれています。
禁煙すれば歯周病にかかりにくくなり、手術後の経過も非喫煙者とほとんど差がなくなってくることがわかっています。
2012-03-28 10:22:40

血糖値の高い方へ


歯周病と糖尿病は互いに悪い影響を与え合うことがわかっています。
健康な身体では、血液中のブドウ糖が多くなると膵臓(すいぞう)がインスリンを分泌します。
インスリンは血糖値を一定に保つ働きをしますが、糖尿病になると炎症に関係する物質が増えインスリンの働きを弱めます。
歯周病も進行すると、やはり炎症に関係する物質が増え、毒素も生み出されます。
これらの物質が血液中に入ると、インスリンの働きをますます弱め糖尿病の症状はさらに悪化します。
一方、糖尿病によって血糖値が高くなると、抵抗力が低下し口の中の歯周病菌が増殖しやすくなります。
また、糖療病によって生み出された炎症に関係する物質は、歯周病にも影響し進行を速めます。
このように歯周病と糖尿病は深い関係にあり、そのままの状態にしておくと、血糖値の上昇、歯周組織の破壊の進行、歯周病菌のさらなる増殖、糖尿病のさらなる悪化という悪循環に陥る可能性があります。
この悪循環を断ち切るため、歯周病を治療して口の中の状態を改善すると、インスリンの働きを弱める物質が減り、糖尿病の症状も改善されることがわかってきました。
2012-03-24 09:19:05

心臓に不安のある方、血圧の高い方へ


心臓病は死因の第2位を占めています。
心臓を取り巻く冠動脈が硬化して血液の流れが悪くなって引き起こされる狭心症や、血栓(血のかたまり)ができて血液が流れなくなって発症する心筋梗塞は、虚血性心疾患と呼ばれ、命にかかわる病気として知られています。
また、動脈硬化は脳血管疾患の原因にもなります。
動脈硬化は、危険因子が複雑にからみ合って進行します。高血圧・糖尿病・脂質異常症(高脂血症)・喫煙はきわめて重要な危険因子といわれていますが、これらの因子が重なると、虚血性心疾患になる危険度も相乗的に高くなってきます。
たとえば、アメリカのフラミンガム心臓研究では、脂質異常症で4倍、高血圧で3倍、喫煙で2倍に危険度が増しますが、高血圧・脂質異常症・喫煙が重なると16倍にも危険度が跳ね上がるとされています。
さらに最近では、歯周病も大きな危険因子であることがわかってきました。
一つは、歯周病菌の毒素を防ぐために生み出される炎症に関係する物質が血液中に入り、血管壁に作用して動脈硬化を促進する危険。
もう一つは、歯周病菌の中に血小板を集める働きを持つ菌がいて、それが血栓をつくる危険です。
ですから、生活習慣の改善によって歯周病や動脈硬化の予防に努めれば、心臓血管疾患の危険度を下げることができます。
2012-03-21 09:39:53

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